WHAT WE DO

これまでの地域との取り組み

風土を生かした伝統的な農法で、美しい自然を次世代へとつなぐ。最も理想的な形として国際連合食糧農業機関(FAO)が選定した世界農業遺産に国内で最初に選ばれた石川県能登地域の里山里海。「人の手が加わることで自然環境の循環を促しながら文化や景観、生物多様性を守る」。そんな、里山里海の志に惹かれて能登の地域性に着目すると、土地に根付いた文化に出会い、同時に失われつつある伝統の存在を知ることに。日本の地域が持つパワフルな魅力や独自性を、私達の感性を通して世界に広げ未来につなげていきたい。そんな想いで、能登地域とtefutefuの取り組みが始まりました。

土地の恵みを守る仕組みづくり

里山の基盤となっているのは、溜池の湧き水を循環させる能登独自の農業文化。白米(しらよね)の千枚田はその特徴的な作りや美しい景観を保存するために、休耕や原形を変更しないという決まりが70年代に締結されました。現在、輪島市白米千枚田愛耕会によって守られているこの美しい棚田の特別名誉会員にディレクターの森星が任命されています。 地域スタッフのご指導のもと、年間を通じて伝統的な農業を体験しながら密接な交流を続けています。地域で学んだ地域事業の魅力や改善点に対して私達ならではのアイデアで魅力ある地方づくりに活かせていけたらと考えています。

森星がクリエイティブディレクターを務める会社tefutefuの地方創生プロジェクト

伝統文化へのイノベーション創生

能登半島は三方が海に囲まれた地形のため雨が多く湿度が高く保たれます。この特性を生かして様々な文化が発展しました。例えば、日本を代表する伝統工芸である輪島塗。ウルシの樹液に顔料を混ぜた漆塗りは古くから仏具や寺院、武士の防具など様々な用途に用いられてきました。江戸時代以降に文化の進行とともに漆器づくりが盛んになる中で輪島塗が最高級を讃えられてきた背景には、適度の湿度と温度によって凝固するという漆の特性と風土との関係があります。現在tefutefuでは、地域に根付いた工芸職人の方々との新しい漆プロダクトの開発を進めています。

森星がクリエイティブディレクターを務める会社tefutefuの地方創生プロジェクト

郷土食材を現代の暮らしへ届ける

湿度の高い夏と一定の低温を保つ冬は、豊かな発酵文化も醸成してきました。米や塩が安定して収穫できるおかげで日本酒・味噌・醤油に加え、いしる(いしり)やふぐの子、なれずし、塩辛、かぶらずしなど、里山里海ならではの発酵食品が作り出されてきました。 いわしやサバの魚肉や内蔵を塩に漬け込んだいしる(いしり)は、海からの恵みをまるごといただく魚醤です。また、ふぐの子は、ふぐの卵巣を糠につけ発酵のちからで猛毒を無毒化させるというミステリアスな食品。これらの珍しい郷土料理を現代的に日常的に取り入れてほしいと考え、石川県の自治体を通して『ダイナーズクラブ フランス レストランウィーク2021』にて能登島で作られた野菜やこれらの石川食材を紹介しました。魅力的なコース料理をクリエーションをすることで郷土食材の新しい可能性を見つけることが出来たことは、とても価値のあることでした。また、日常生活で気軽に郷土食材を購入出来るようにと、地域食材をキュレーションしフードボックスとして2021年から販売をしています。
今後も全国のまだ知られていない魅力ある地域の食材を探し皆様にご紹介し、提供してい きたいと考えています。

森星がクリエイティブディレクターを務める会社tefutefuの地方創生プロジェクト

休耕地・休有地を有効活用

守られる土地がある反面、休耕地や休有地の存在は日本全土に広がる社会問題です。
tefutefuでは、七尾市能登島を中心に点在する耕作放棄地約2ヘクタールを地元企業との協力のもと整備し、農薬や堆肥を使わずに作物を育てる自然農園の圃場として活用をスタートしました。休耕地で取れた農作物はtefutefuのサポーターへと還元される仕組みとなっています。現在、休有地をはじめ地域に根ざした施設のための空間ディレクション、コンセプトワークやグラフィック制作など、地元企業や行政から相談を受けてさまざまなプロジェクトが進んでいます。

森星がクリエイティブディレクターを務める会社tefutefuの地方創生プロジェクト

tefutefuが目指すのは、自然に育まれた日本の叡智を現代の美学に溶け合わせ、調和のとれた暮らしを提案することです。自然、文化、心身といった内や外のあらゆる部分が心地よく交わることで、一人ひとりの感性が豊かな創造性を育み、前向きなマインドを生み出すように。その光が羽を広げて、世界へバタフライエフェクト(相乗効果)となって広がるように。日本の伝統に敬意を表しながら世界的な視点、現代的な価値観でこれからのライフスタイルの道しるべとなることを目指しています。